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北海道が生んだ偉大なるおもしろ漫画家「はた万次郎」画伯の記念すべき単行本第一弾である。全3巻だが俺の手元には2巻までしか無く、ずいぶんと3巻目を探していたのだが10年以上の時を経てついに購入出来た。今回はその記念でもあったりする。
 
「はた万次郎」先生ではなく「はた万次郎」画伯。
作者本人が画伯と名乗っているのでそうなのだ。
北海道帰ってからも名乗ってるのかしら?まぁ俺の中での画伯と言えば「はた万次郎」画伯だ。あと「裸の大将」の「山下清」ね。日曜のドラマすげー好きだったな。「ダカーポ」の歌も良い。

定規を使わない枠線。ほぼフリーハンド。だがそれが良い。 
万年筆で書いているらしい。「スクリーントーン」も使用している。
何より突然「写真」が出てくるのが楽しい。

赤裸々に綴る日常生活。
作り話ではなく作者自ら現場に行き体験した事を漫画にしている。
プライベートを切り売りしすぎ。実際はまだオブラートに包んでいるだろうけど。
第一話からファンの女の子に会ってデートするという内容だったりする。
貧乏だが費用は画伯持ちらしく最中に頭の中で必死にお金の計算をしたとかなかなかである。
(ひょっとしたら「集英社」から取材費が出てたのかもしれないけど)

その他にも北海道の最北端「宗谷岬」まで車でドライブしパンクのトラブルが起きた話や公共料金の支払いの為にビデオデッキとテレビを金に変える為初めて質屋を利用する話等が好きだ。他人事ではあるが絶望が伝わってくる。うひょー。

あと忘れてならないのが飼い猫の「おじよーさん」の不妊治療の為にフリーマーケットに参加する回。紙粘土でもう1匹の飼い猫である「はっとりくん」の人形を作り治療費を捻出しようと奮闘する。横浜で行われるフリマだったが生憎の雨で中止。
しかし画伯は誰も来ない公園で一人傘を差し人形を手売りする。(この様子も写真で掲載されている)売上は全く駄目だったが、帰りに思いついた「おじょーさんエイド」を紙面で展開。作った「はっとりくん」人形を欲しい読者に購入して貰い無事治療費を稼げた。いやー、これだよこれ、最高だ。

ここで突然「青春絵日記クイズ」イェイェイ!(あの鐘を鳴らすのはいい加減に千回的な)
問題、この言葉の意味はなんでしょう?

「徹フン」

わかるかな?
答えはこの記事のラストにて。

「青春絵日記」後は「はた万次郎のおもしろ図鑑」でさらパワーアップ。突撃ルポやUFO等のオカルトな話題を取りあげる。その後故郷北海道上川郡下川町に移り住む愛犬「ウッシー」との生活を描いた代表作「ウッシーとの日々」に続く。以前から作家「椎名誠」の作品と相性が良さそうな絵柄だなと思っていたら、後に「椎名誠」氏の挿絵の仕事を請けていたのには驚いた。

近年はデジタル作業でWeb上に作品を公開しているので嬉しい限り。
「はたまん文庫」
http://hatamanbunko.com/

体験物が面白いと言う事、漫画の面白さは絵だけで判断できないと知った。
まぁ取っ掛かりに関して絵が上手い事が武器になるのは確か。
でも「はた万次郎」といえばこの絵なんだよな。揺るぎない事なんだ。
日記なので連載当時の80年代に「はた画伯」が謳歌した青春が今もそこにある。
(「大江千里」が人気の頃だしなぁ)





クイズ:「徹フン」の答え!
徹フンとは「徹夜でファミコンをする」という意味。聞いた事ねーよ!
「はた万次郎の青春絵日記」2巻より抜粋。
ちなみに画伯はファミコン版「魔界村」をクリアしている模様。(2周して真のエンディングを見たかは不明)