「バミューダトライアングルなんて存在しないんだよ!」
1985年にハドソンから発売された。俺の人生初のファミコン購入ソフトだった。
当時小学生、どんなゲームかも知らずにいきなりこれを選ぶ。
ちなみに購入動機は「ゲームのTVCMに出てくるヘリの模型に惹かれたから」


だいたいのあらすじ
なんか突然現れたバンゲリング帝国が海上に異空間を作り出して残っていたアメリカ軍は帝国に乗っ取られてさぁ大変。帝国はアメリカからぶんどった兵器群の哨戒艇、M1戦車、高射砲、施設レーダー、F-14戦闘機、F/1A8攻撃機、アイオワ級戦艦で防衛を固める。1隻だけ逃れたアメリカ軍空母はたった1機の戦闘ヘリを発進させ戦いを挑む。いや無理だろ。

当時本体と同時に購入したのだけど、幼馴染のトシヒロ君(仮名)に「ファミコンを買おうと思う」と相談をした際はゼビウスを妙に押していたのを覚えている。地元にはゲームセンターが無かったので、まだあのゼビウスの存在さえもを知らずアーケードから移植されて家でも遊べると解説されても理解出来なかったのだ。

バンゲリングベイのパッケージデザインは渋く当時妙に大人っぽく見えた。そう大人なゲームの雰囲気。「ひらけ!ポンキッキ」に出てくるガチャピンやムック等一切居ない。箱表面に描かれた不気味なドクロが何なのかドキドキした覚えがある。(どうでも良いが自宅が小学校に激近だったのでほぼ毎日見ていた。番組終盤まで見ても朝の会ギリギリに間に合う位の距離だったのだ)

電源を入れると妙にPOPなタイトルロゴが現れるがスタートすると海のど真ん中にいきなり放り出される。訳も分からずボタンを連打すると下にいる味方空母に自機に搭載されている爆弾でダメージを与えてしてしまい帰る場所を自ら無くしてしまう仕様。
操作はこれまでのゲームとは違いラジコン感覚に近い。空中への敵を攻撃する為のショットが備わっているが連射能力はない。制動距離の再現もあって慣れるまで移動がとても難しかった印象がある。

広大なMAPを飛びチョコレートに似た工場を探し出す。
その上でヘリに搭載にされた地上向け攻撃で一定のダメージを与えると処理出来る。途中味方空母が敵の戦闘機から攻撃される事もありそれをわざわざ迎撃に戻らないといけない。MAPのどこかで建造中のアイオワ級戦艦を完成前に阻止したり(コイツが完成し出港すると結構な強さで手がつけられなくなる)とあっちこっちと無駄に忙しい。
工場はMAPの数カ所に設置され全て撃破すると1面クリア?となる。
クリア後は敵のスピードが若干早くなったりした記憶があるがそれだけ。
ファミコン初期のゲームにありがちなただループするのみだ。

あれ?このゲーム面白くないよ?

小学校低学年でもはっきり疑念が沸いてくる。それでも折角買ったゲームだし「これは面白いんだ」と自分に洗脳をかけるが限界が来てしまう。購入して1日経つとトシヒロ君(仮名)の勧めてきたゼビウスが凄く魅力的に思えてしまっていた。

追い打ちにこのゲームは対戦プレイが出来る。構図は1機のヘリVS兵力無限な帝国。
当時TVCMでも謳っていた「ボイスシステム」が驚異を放つ。
帝国側(2Pプレイヤー側固定だったはず)は徐ろにⅡコントローラーのマイクボリュームを解除。
マイクに向かい「ハドソン!ハドソン!」と叫ぶとアラート音がなり、無数の帝国機がヘリ目掛けて攻撃を仕掛ける。しかも何度でも発動可能。
「旧劇エヴァンゲリオンAir/まごころを、君に」のエヴァ量産機がアスカの乗るエヴァンゲリオン弐号機に群がるシーンをプチ体験出来る。

途中から「ハドソン!」を連呼するのが面倒になりマイクに「あ~~~~~」等の手抜きな発言だけになる。さらに手抜きになると、マイクをTVのスピーカーに付け「ブフォオアオ」とハウリングさせるまでになる。こうなると何が楽しいのが分からなくる有様だ。ちなみに2P側の唯一操作できるはレーダーだけだった様な気がする。(ヘリが画面内に表示された時だけ砲台の角度を動かしてミサイル発射するだけ)

暫くしてコロコロコミック連載の漫画「ファミコンロッキー」内でバンゲリングベイが取り上げられる。その漫画に登場するヒロイン立花かおると星野舞子の小学生ながらけしからんボディにムヒョヒョ(2018流行語大賞ノミネート)しながらも読み進めると対決中ロッキーの操るヘリがある海域で操作不能となる。必殺50連打で操作するヘリの動きを収めると同時にその時起きた回転のせいで海からあのパッケージに描かれているドクロ「バンゲリング帝王」が現れたのだ!(漫画内設定:自機の数倍の大きさで両目から極太ビームを放つ。)

読み終えると即座にファミコンを取り出しカセットを挿す。延々と謎の海域バミューダトライアングルを探すが、数時間経っても一向にそんな場所は出てこずソフトは中古屋ゲームショップに売るまで箱に仕舞う事となる。うーん、まず50連打が無理だよな。



そんな俺のファミコン初購入ソフトでした。